甲状腺がんの症状と治療方法

甲状腺とは、のどぼとけを下から支えて包み込むように位置している体の器官です。ここからは甲状腺ホルモンというホルモンの分泌を行っており、呼吸や循環などの調節を行っている大事な器官です。この器官にできる癌を甲状腺がんといいます。癌になる人の数が多いのは大腸や女性の乳房などの器官があげられますが、甲状腺に癌が出来る人はは全体の中でも少数派です。男性よりも女性のほうがかかりやすいというデータがあり、特に30代〜40代くらいの人に多いのが特徴です。またその一方、男性の場合は60代を過ぎた場合に多いというデータもあります。

甲状腺がんが出来た時の治療症状は次のようにあげられます。まず初期の症状としては、乳がんなどと同じように触診で喉元に触れたときに、しこりとして認識する事で発見する事が多いです。また、他の人からよく見られる器官なので、家族や友人など普段同じ時間を多く過ごす人から指摘されてふくらみやしこりを発見する事もあります。症状が進むと、痰に血が混ざったり食べ物が飲み込みにくいなどの症状があらわれてきます。
癌が発見されたら、放射線治療や薬物療法、手術などの治療が行われます。他の癌と比べて甲状腺がんは進行が緩やかな場合が多いので、そのときは経過を観察しながら主治医と治療方針を相談していきます。進行の度合いにより治療方針は変わるので、早期発見・治療が行えるよう自分でチェックを行うことが必要です。