歯周病の1つである歯槽膿漏の症状とは

歯槽膿漏は歯周病のひとつであり、歯を支えている歯槽骨から膿が漏れ出す症状のことです。歯周病の中でも比較的、重い症状に該当します。初期段階では歯肉炎、歯肉に炎症や出血が見られる程度で済むのですが、これを放置しておくと細菌によって歯槽骨にまで影響が及ぶようになります。そして更に症状が進行すると、歯と歯茎の間が更に広がることによってより歯槽骨へのダメージが大きくなります。そうなると歯槽骨によって支え切れなくなった歯が抜け落ちてしまったり、漏れ出した膿によって強い口臭が発生したりします。

歯は健康的な生活を送るためにはとても大きな役割を果たすものですし、細菌の影響によって全身の健康が害される恐れもあります。ですから、予防に努めることが重要です。そのために必要なこととしては、口の中の細菌を歯磨きによって除去する、またそれを繁殖させないことが挙げられます。歯磨きにおいては、特に歯と歯茎の境目や噛み合わせ部分、また歯並びの関係で歯が重なっている部分などは、特に丁寧に磨く必要があります。

また口腔内の乾燥による細菌繁殖を防ぐために、特に就寝前においては、デンタルリンスなどを使用することも有効です。それから少しでも歯に異変が感じられた場合は、歯科にかかることも重要です。これにより仮に症状が見られた場合でも、適切な処置を受けることでその重症化を防ぐことができます。